大貫妙子のソロデビューアルバム。 アルバムには坂本龍一、高橋幸宏、、細野晴臣、 といったYMOファミリーに加え大村憲司、加藤和彦、岡田徹、 白井良明、鈴木博文、橿淵哲郎が参加。レコーディングは吉野金次。 1980年代を代表するアーティストが参加している豪華アルバム。 この1枚がその後の大貫妙子の方向性を位置づけたということでも重要。 アルバムの印象は、テクノ全盛期もかかわらず あえてテクノ色を払拭しアナログの良さで全曲まとめている。 レコーディングがとても良く、吉野金治の少しリバーブを聞かせた 音作りがアルバム全体をライブ的な音でまとめている。 どこかヨーロッパを思わせるようなメロディーと詩は当時の ロマン主義の代表ともいえる。 大貫の澄んだボーカルと温かみのある演奏からは 現在にはない丁寧なアルバム作りが伝わる。 今聞いても、とてもやさしい印象に包まれる80年代の傑作アルバム。 今このメンバーで録音するのは不可能でしょう。 |