インドネシアのロックの中でも、一つの到達点だと思います。また最高のミュータントの一枚と言えます。原盤はカセットだけ.....という噂は95%ぐらいは信用された、事実に近い情報です。しかし....このバンドのテープは自主制作テープで1975年のリリース。GURUH GYPSYはインドネシアの大統領の息子が在籍したバンドで、GURUHGURUH SOEKARNOは全ての熱意を音楽にかけた人間。5%ほどラジオ局に向けたプロモーション専用のORIGINAL LPが世の中に存在する可能性があります。 内容は、YESやELPを彷彿させる演奏にガムラン/MOOGをフィチャーしたミュータント。高尚な印象さえ受ける楽曲からは確りと音楽を真面目に追求した結果、この様な世界に類を見ない個性的で非常に音楽性の高いアルバムになったと想像します。敢てジャンル分けをするのであれば、Progに一番近い様に思えますが、言葉には限界があります。アジア圏の発祥でそう有名にもなっていない音楽の優良なレコードはまだまだ無数にあります。英語圏とヨーロッパ、南米以外にも高度で、独自のBEST MUSICは存在します。GURUH SOEKARNOはこの後、ソロ名義で3枚のカセットを制作しています。いずれも、Soft Rock,DISCO、POPSに当てはまる音楽かもしれませんが、高度で超独自性のある作品です。 |