ISBN 04ー791196ー8 C 0397
AS TEAR AS Go By / KADOKAWA. ROLLING STONES. BRIANJONES POKORA
僕は良く、自分と同じ年齢の時に好きなミュージシャンが何をやっていたのかとか、 どのアルバムを制作したのか、などを考えたりすることがある。 例えば「ポール・マッカートニーがSGT.PEPPERSをレコーディングしていたのは24歳」というように。
ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン。 そしてジム・モリスン。 27歳、または28歳で逝ってしまったミュージシャンである。 30歳になる前に終わったのはビートルズのようにバンドではない。 彼らは人生が終わった。
ロックの世界は怖いもので、彼らの死さえ、 今ではそのカッコ良さのひとつとして語られてしまう。 死んでしまったのは、人間であるジミ・ヘンドリックスやジム・モリスン。 しかし、ロック・スターであるジミ・ヘンドリックスやジム・モリスンは永遠にそのままになっていく。 誤解される事を承知で書くと、 死んだこともカッコイイ事として語られてしまうのがロックなのである。
さて、ジミヘン、ジャニス、モリスンの3人の死についてはいろいろ語れていることも多いのだが、 ブライアン・ジョーンズの死については、 その知られていることの割には、あまり深く語られているものは少ない。 僕が知らないだけかもしれないが、やはり少ないと思う。 そんなブライアン・ジョーンズの死、60年代のストーンズを描いたノンフィクションがある。 ”涙が流れるままに ローリング・スト−ンズと60年代の死”と題された、 ハード・カバーの分厚い本だ。 しかしこの本は著者が多くのストーンズ関係者にインタビューをし、 その彼らの生の声で構成されている部分が多いので、分厚さの割にはとても読みやすい。
60年代のストーンズ周辺を鮮やかに浮かびあがらせている本であるが、 もちろん最大の焦点はブライアン・ジョーンズの死の真相に迫っている箇所であろう。 この謎の死の真相は推理、推測ではあるのだが、やはり衝撃的である。 少しでもこの時代、ストーンズ、ブライアン・ジョーンズに興味があるのなら、読んでみて欲しい。
さて、もう気付いている人もいるかもしれないし、知っている人も多いだろう。 これらの60年代の死んでしまったミュージシャン達には奇妙な偶然がある。 「J」と「27歳」。頭文字と死亡した年齢の一致。不思議な偶然。
CONDITION
BOOK=MINT-
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